心・感情

よい(肯定的)思考を育むには 1

2017/03/03

1. よい(肯定的)思考とは

ここでいうよい思考とは、私たちの心身の健康を維持していくのに、自然で役に立つ思考ということです。

他の言い方をすれば、生命肯定的思考と表現してもいいかもしれません。冬が来たら、次には春が来るだろうと、自然に思えるような考え方です。本当は肯定・否定、ポジティブ・ネガティブと二極化せず、ただ自然な思考とか素直な思考と呼びたいのですが、あまりイメージがわかないと思いますので、とりあえずよい思考としておきます。

ここでのよい思考とは、すべてが魔法のようにうまくいくと考えることでは決してありません。また、自分の感情を抑圧して、無理にポジティブな解釈をしようとしたり、肩ひじを張って、「ポジティブでなければいけない」とこだわる必要もありません。

なぜ肯定的な思考が自然かというと、心のバランスが取れてていて、リラックスしている時には、コントロールしようとしなくても、楽観的な気持ちがひとりでにわいてくるからです。反対にいえば、否定的なことしか考えられない時は、心のバランスが崩れているという心のサインともいえるでしょう。

肯定的な考えは、心身の健康に多大な影響を及ぼします。免疫力や抵抗力を強め、心にパワーを与えてくれます。このことは多くの科学的な研究でも明らかです。

2. まず自分の心を責め、さいなまない

しかし、現在肯定的な思考が少ないからといって、嘆くことはありません。それよりも、まず嘆くことをやめましょう!嘆くこと自体が否定的な考え方をさらに促進するからです。

それよりも、まず、「ああ、こういう否定的な思考が心の中に起こっているのだな」と静かに自分の心を観察しましょう。

否定的な考えが出てくる自分の心を責めさいなむのをやめましょう。

そのかわり、「温かい気持ちで導いてあげよう」と思いましょう。

3. 心をガーデニングのように考える

心をガーデニングのように考えましょう。
庭には、もともと生えている草もあれば、これから種をまく草もあります。

それと同じように、心もよい思考の種を植えつけていけばいいのです。

否定的な考え・感情が今多いなら、そのような考えもどこかで植えつけられた可能性が大きいでしょう。意識的に自分で考えを植えつけるか、受身のままいつの間にか無意識に植えつけられるか、という差があるだけです。

4. トラウマの心/思考への影響を知る

トラウマやストレスがあったり、悲しみや怒りを感じるような環境に長くいると、心が否定的に反応するように強く条件づけられてしまいます。これらの心に対する影響は非常に大きいです。心が委縮すけばするほど、思考・感情はマイナスに傾きます。

そこから出てきた恐怖心や負のスパイラルは、時になかなか抜け出せないように感じられるかもしれません。どれだけ頑張っても、自分だけではそのような状態が変えられないということもあります。

その場合、セラピー/心理療法などの技法の実践で解消することが時には必要になってきます。セラピーは「心の病気」のためだけではありません。精神的なバランスを崩した時、そのバランスを取り戻す方法を学ぶ成長の場でもあります。

5. 「よくなる」と思うことの大切さ

精神的な悩みがあり、乗り越えなくてはならない場合、「よくなっていく」「大丈夫」「なんとか解決できる」「解決方法が見つかる」と思うことが非常に大事です。セラピー/心理療法を受ける上でも、このような考えを持つことができるようになってくると、早くよくなっていきます。なぜなら、心の状態は自分の考える方向に向いていくからです。つまり、このような肯定的な思いがよいほうへ導いてくれるのでです。

「よくなっていく」と思えば、そのような方向に心が向いていきます。ですから、自分の否定的な考え方に圧倒され、ネガティブなことしか考えられない時でも、どこか心の片隅に「でもきっとよくなるよ。変わっていくよ」という気持ちを置いておいてください。それが心を癒す原動力となります。

6. 肯定的(役に立つ)思考を強くしていくには

例えば次の二つの文章を比べてください。
よくなっていく。大丈夫。 よくなっていく。大丈夫。

最初の文はかすんでよく見えません。ですから、とるにたらぬこととして、見逃しがちです。

では、二つ目の文はどうでしょうか。太字ではっきりしていますから、注意をひきます。しかも赤い色で目立ちますね。

心の中の考えも、弱い考えと、強い考えがあります。弱い考えは、心の中で弱く、「小さな声」で思っていることで、すぐ消えてしまいます。強い考えは断定的で、他の思考に影響を及ぼします。

はっきりと断定的ないい方をすると、その言葉にパワーがありますね。

気合いを入れる、という言葉がありますが、気合いがはいった言葉と気合いが入っていない言葉、という風に考えることもできます。

このように、心の中でもはっきりと太字にする感じで、声だったら、大きな声でいうような感じで、断定すると、その考えが強くなっていきます。

断定する、ということは言い切る、ということです。言い切った時に、否定的な考えをよせつけない、ということが可能になっていきます。その言葉が心の中で目立った考えに変わっていきます。

7. 呼吸を整える習慣をつくる

否定的な思考が心を占領している時は、必ずといってよいほど、呼吸が乱れています。そして、その呼吸はとても浅いはずです。ある意味でエネルギー不足な状態です。ですから、反対に呼吸を整えれば、否定的な思考は弱まってきます。

これも5分くらいから始めて、少しずつ長くやるようにすると効果が出てきます。継続して行うことが必要です。

8. あきらめないで一歩一歩続ける

自分の気持ちを軽くする、緊張を和らげるような言葉は、このように心の中で少しずつはぐくんでいくといいと思います。まず、一つできることをやってみましょう。

気をつけなくてはいけないのは、すぐにあきらめてしまわないこと。ガーデニングを思い出してください。種をまいてすぐに花が咲くわけではありません。少しずつ手入れすることで育ちます。そのようなゆったりとした心持ちで取り組むといいでしょう。

また、「自分は思考自体が弱くてダメ」などと思わないでください。トラウマやネガティブな環境は、人の心を委縮させ、弱めてしまいます。心の症状の解消が必要なだけで、重い感情が開放されると、心に自然な強さがあらわれます。これは間違いありません。

それでは自分を元気づける言葉を、ぜひいくつか考えてみてくださいね。


参考記事:
腹式呼吸で気分を改善する
トラウマが心に与える影響
ネガティブ思考を止める1つのテクニック
自己嫌悪を克服するために効果的な考え方
感情を手放せない理由
緊張感を解き、心をリラックスさせる方法
自分を裁かない
自分を信じる
ポジティブ思考への持っていき方 1
ポジティブ思考への持っていき方 2

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  1. Y より:

    すごく元気づけられました。
    今回はこのブログを毎回受け取れるようにするためにコメント入れさせていただいています。
    私も自分の心を癒していける手掛かりをこのブログで見つけることができています。
    ありがとうございます。

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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