心・感情

セラピーでの癒しの過程―カタルシス

2017/06/26

 

セラピーで精神的問題に取り組んでいくと、心に蓄積されている様々な感情に気づいていくようになります。それらの感情は長い長い間抑圧してきたものかもしれないし、トラウマ、または性格やパターンを形成する要因となった出来事に関するものであるかもしれません。

いずれにせよ、感情に気づき、感じるようになることは、セラピーでは重要な意味を持ちます。

これらの感情は、気づいていない(またはある程度気づいていても、そのインパクトを認識していない)だけで、今までいつも心にあり、知らず知らずのうちに私たちを陰で操ってきたものです。

気づいた時には、苦しみや怒り、悲しみを感じるでしょう。また、自分の感情がとめどもなく次から次へとわき出てきて、圧倒されるかもしれません。しかし、この状態を嫌ってはいけません。

このように感情が出てくるということは、心がほぐれてきた証拠です。心がリラックスしてきたからこそ、感情を感じられてきているのです。感じられない感情は手放すことができないわけで、感じられるからこそ、手放す用意ができてきているのです。

もちろん、ここで感情の開放へ向かわないと、ただ感情を持ち続けているだけになってしまいます。しかし、セラピーでは、このように出てきた感情をその都度開放していきます。

解放していない感情は心を条件づけし、ネガティブな固定観念や世界観を作ります。それによって、私たちの行動も無意識にコントロールされてしまいます。その感情に行き当たり、開放せずに、行動だけ変えようとしてもつけ刃に終わったり、大きな努力の割には結果があまり出ないということもあります。

反対に感情を開放すれば、条件づけも次第に、自然にとれていきます。行動も、ものの見方、見え方も変わってきます。

カタルシスという言葉がありますが、これは感情の開放によって心が浄化されることです。感情の開放ができると、その人の心は大きな安心感に満たされます。長い間存在していた感情にとられていたエネルギーが自分に戻ってきます。

体のディトックスで毒素を体から排出する時、一時的に体調が悪くなることがあります。しかし、それを乗り越えると、以前よりずっと元気になります。

心の浄化もそれと似たようなところがあります。このような過程を積み上げていくことで、心が癒され、もともと私たちに備わっている心のバランスをとる機能が修復され、健康になってきます。

参考記事:
トラウマが心に与える影響
腹式呼吸で気分を改善する
感情を手放せない理由
緊張感を解き、心をリラックスさせる方法
イメージによる感情の開放
感情を恐れずに見つめる 1
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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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