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プシュケとはあまり聞きなれない言葉かもしれません。ギリシャ語で心、魂、命、息吹など、生命のエッセンス、または人間の存在自体のような意味を持っています。そしてプシュケはギリシャ神話に登場する絶世の美女の名前でもあります。

プシケはアモール(愛。英語ではキューピッド)に見初められますが、その母、ビーナスの嫉妬により、様々な試練を与えられます。

際限なく降りかかる困難を乗り越え、やっとアモールと結ばれるという、いわば最後に魂(プシュケ)が愛(アモール)と融合する物語なのです。

象徴的なこの神話は、私たちの魂の遍歴になぞらえて考えられてきました。苦難の中で成長し、学び、いつの日か心に愛を得て平安が訪れる。そのようなメッセージに感じます。

プシュケPsycheは英語ではサイキーと読み、psychology/サイコロジー(心理学)という語の一部であり、語幹でもあります。心理学の原点は、日常的な心の働き、感情などを超えた、魂の深みを探ることであるという意味をこめて、この名をブログタイトルにしました。

人生の中で誰もが経験する不安、落ち込み、葛藤、心の傷を、解消へと導くのがサイコセラピスト(心理療法家)としての私の役目ですが、表面的な心の状態だけを見て自分の苦しみに浸ってしまうと、行き詰ってしまうことがあります。

そんな時に、現在の心の状態が人生にどんな意味をもっているか、どんな学びがあるか考えると、表面的な心の理解から、魂の領域–可能性と生命の神秘に満ちた、未踏の地–へ一歩足を踏み入れ、視野が広がるように感じます。そうすると、問題と一体化していた状態から、少し距離を置いて問題を見るようになり、気持ちも少し楽になるかもしれません。

このブログでは、実際的な心の悩み対処法、心のパターンの変え方などの役に立つ情報を多くお伝えすると同時に、人生を精神的な学びの旅と考える、スピリチュアルな視点からの記事も書いていきたいと思います。

ぜひ時々「プシュケの森」を訪れて、心の妙薬を探してみてください。これからもよろしくお願いいたします。