スピリチュアル 心・感情

一日ごとに、大切に生きる

2018/02/25

One day at a timeという言葉があります。一日ごとに、という意味です。

この英語の言い回しを初めて知ったのは、薬物依存を克服しようとしているクライアントからでした。

薬物依存の治療は大変困難なものです。多くの人が、一回のリハビリではうまくいかず、薬物使用の再発とリハビリを何回か繰り返したのちに、やっとある程度安定が可能か、というところです。身体的な苦しさだけではなく、薬物依存の元となった、精神的な問題と苦しみがはっきり感じられるようになりますから、そのつらさは想像を絶するものです。

リハビリでよく使われる言葉が、この「one day at a time (一日ごとに)」です。なぜなら、今日一日を乗り切ることにフォーカスしないと、心の問題、将来への不安の大きさに圧倒され、自暴自棄となり、簡単に薬物を使いたいという衝動に戻ってしまうからです。「薬物なしで○○日間」と毎日カウントしているような人たちですから、その「一日」の重みは大きく、「一日ごと」と考えることが大きな支えとなるのです。

しかし、一日ごとに、その日にできること、その日の事柄にフォーカスするというのは、特殊な問題を抱えている人だけではなく、私たちすべてに大切なことではないかと思います。そして、それが今を生きることにつながります。

誰でも、「いろいろな問題に圧倒されすぎて、結局何もできなくなってしまった」などという経験があるのではないでしょうか。

つまり、やるべきこと、解決しなくてはいけないことをいっぺんに考えてしまうと、それらをすべて一度にやる能力が私たちにはありませんから、行動力も凍り付いてしまうのです。

それを「今日できることは?」と考え、そのことだけを意識し実行するなら、気持ち的に、ものごとが少し容易になるのです。その場合、今日やれないことや将来への心配は脇に置いておきます。

このように、毎日を積み重ねることによって、安心感や自信も出てきます。そして、うまくいかない日があったとしても、次の日は、また新たな日なのですから、気持ちをリセットし直して、「その日のこと」に新鮮な気持ちでのぞめばよいのです。

以前に紹介しました「平静の祈り」には、あまり知られていない後半部分があり、この「一日ごと」が出てきます。

一日ごとに生き、
一瞬ごとに楽しみ、
苦難を平和への道と受け入れよう

Living one day at a time,
Enjoying one moment at a time,
Accepting hardship as a pathway to peace

と続きます。この後の部分はキリスト教的な言い回しが多くなるので省略しました。

苦難の中にも、喜びが隠れています。雪の中にも、春の兆しがあるのです。

参考記事:
平静の祈りで心を安らかに
気分改善のためのアドバイス
今「ある」自分を受け入れ、いつくしみ、前に進む
心身の緊張感を解くのが大切な理由

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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