スピリチュアル

平静の祈りで心を安らかに

2017/12/24

日々の困難を乗り切るのに、役立つかもしれない短い祈りがあります。

「平静の祈り」という名で、アメリカではよく知られた祈りです。アルコール依存症の人たちのためのサポート団体「アルコホール・アノニマス(AA)」で頻繁に使用されることでも有名です。

(日本語訳)
平静の祈り
神よ、変えられないことを平静に受け入れる恩寵
変えなくてはいけないことを変える勇気
そして、それらの違いを見極める知恵を
私たちを与えてください
(原文)
Serenity Prayer
God, Give us the grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things which should be changed,
And the wisdom to distinguish the one from the other.

キリスト教の祈りですが、苦しい時に思い出すと誰にでも役立つような普遍さがあるのではないでしょうか。「神」という箇所は、キリスト教の神にこだわる必要はなく、その人自身が受け入れやすいような考え方をすればいいです。実際に「アルコホール・アノニマス(AA)」は宗教団体ではありませんし、キリスト教を信仰していない人もたくさんいますから、多くの人はハイヤーパワー(高次の力)などと解釈しているようです。仏や神道の神、宇宙の摂理、または漠然とした「神のようなもの」、高次元の自己(ハイヤーセルフ)への祈りとしてもよいでしょう。

この祈りは、まず「変えられないことを受け入れる」ということを思い出させてくれます。私たちは、変えられないことであっても、感情を大きく乱し、自らを苦しめてしまいます。しかし、静かな心で受け入れられたら、ずっと楽になるのです。社会で起こっていること、起こってしまったこと、他人の反応などは「変えられないこと」です。それを受け入れることで、葛藤や感情が楽になります。

しかし、この祈りは、ただなんでも受け入れるだけの受け身の姿勢を求めているのではありません。積極的に行動し、変えられるものは変えたい、その力を与えて欲しい、という誠実な気持ちを表明しているのです。変えられることは自分のあり方や行動です。セラピーを受けるのも「変えられることを変える」一つの例です。
でも、変えるための力がないかもしれない。変えようとしてもうまくいかなかったり、苦しくて挫折しそうになるかもしれない。そんな時、自分の無力さや嘆いたり、自暴自棄になって諦めてしまうのではなく、まずそのための力をもらえるように祈ってみのしょう。そうすることで心が落ち着きます。

「それらの違いを見極める知恵」というのは、「変えられるものと変えられないものの違い」がわかることです。私たちは、変えられないことを変えようとし、変えられることをおろそかにしがちです。それにより、間違った方向にいってしまい、自らをさいなむ結果に陥ることもあります。しかし、この二つの違いをはっきり認識していけば、「変えられないことを変えようとし続ける苦しみ」から自由になり、「変えられることがあるのを思い出し、行動につなげる」ことで、虚無感に陥ったり、落ち込んだりすることから自分を守ります。

「変えられないことを受け入れる」「変えられることを変える」「変えられないことと変えられることの違いを見定める」というのは容易なことではありません。そして、いつも自分の小さな自我でやろうとすると限界があります。そんな時、「祈る」ことで、自我の苦しみが楽になります。うまくいかなくても祈り続けることが、自我を超えた力にゆだねることにつながり、最終的には祈っていたものが与えられるかもしれません。

アメリカの一般家庭で額に入って飾られたり、多くのアルコール/薬物依存症の人々の支えになってきたこの祈り、ぜひ時々思い出してみてください。

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プロフィール
羽鳥美香

羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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