心・感情

感情を手放せない理由

2017/02/02

1. なぜ感情を手放せないのか

過去の出来事に対する感情を手放せない。忘れて、気持ちを新たにして進みたいのだけど、どうしても過去を振り返ってしまう。誰にでも起こりうるつらい状態ですね。どのような原因があるのか、考えてみましょう。

1. トラウマとして心に強い打撃を受けたため、その反応から抜けられない

一番多いのが、トラウマによる感情の硬化です。ショックやつらさが心をあまりにも動揺させたため、逃げ場のない同じ感情が、いわばループのように延々と繰り返される状態です。また、トラウマが多ければ多いほど心の状態が不安定になり、そうなると、小さなことでもトラウマとなるような敏感な状態が作られてしまいます。感情の停滞が起きやすくなり、鬱のような状態にもつながる可能性があります。

2. その事柄を終わりにする準備ができていない

家族など、親しい人の死、別離(特に心の準備ができていない状態で突然起こった場合)は、多くの感情を呼び起こします。きちんとした別れができなかった場合は、その事柄が、心の中で「未完の出来事」として残ってしまいます。つまり、その時の感情がそのまま終わらずに継続してしまうということです。

3. 後悔しやすい性格的パターン

トラウマとは無関係に、常に過去に縛られやすい性格パターンがあります。過去が終わったものである、ということをどうしても認められず、常に「ああすればよかった、こうしたほうがよかった」と後ろを振り返り、考え込んでしまう傾向です。全体的に考えが内向する傾向にあり、細かいことにこだわってしまいます。

大きく分けて、上記のような場合が一般的に考えられます。「感情を手放せない」という状態でも、様々な理由があることに着目してください。

ほとんどの人が何かしらのトラウマを経験し、その影響を受けています。特に子供の頃、若い頃の経験からの感情的反応は、性格的な要素となって組み込まれることも多く、本人もそれが「自分」と思ってしまいがちです。日本ではすべて単なる性格的なものと単純に見てしまうことが多いです。セラピーの観点から言うとそれは間違っているし、性格を責めてしまうとさらなるプレッシャーを個人に与える危険性があります。そして、プレッシャーは心の症状の悪化要素になります。

トラウマが深ければ深いほど、考え方を変えようと思っても簡単にはできないのです。それは、感情的反応が根強く思考を導き、心全体の働きを形成しているからです。ですから、セラピーでは、まずその人の人生でどのようなトラウマがあったのかということをまず見た上で、その人固有のパターンを見ていきたいのです。

2. 感情を手放すためにできること

1. トラウマの影響を振り返り、解消していく

自分のトラウマに向き合い、その時の感情を受け入れ、解消のワークをしていくと、その感情から自由になっていきます。自由になると、物事の感じ方も変わってきて、新鮮な気持ちを感じられるようになっていきます。
トラウマは、感情だけでなく、体の生理的な反応パターンが形成されますから、ただ自分のトラウマについて考えたり、話したりするだけで解消につながるとはかぎりません。これに関しては、身体の症状に様々な効果的な療法があるように、セラピーで対処したほうがずっと近道です。セラピーでは、はっきりとしたトラウマ解消のメソッドがあります。

2. 物事に区切りをつける

反対にいえば、はっきり物事に区切りがつかないと、いつまでも終わりがないかのように感じられ、感情を引きずるようになってしまうかもしれません。そのような時にできることの一つには、それを終了するような儀式的事柄をやることです。
例えば、忘れたい、乗り越えたい事柄を紙に書いて、その紙を燃やすなど。また、別れを告げる機会がないまま亡くなってしまった人がいたなら、想像の中でその人にで今までの感謝の気持ちや愛を伝えたりするのも大変良いです。このようなことはイメージワークでやっていきますが、大変パワフルで、感情をうまく解放してくれることも少なくありません。

3. 過去を振り返るパターンを解消する

特に大きなトラウマや家庭からの影響(例えば厳しすぎたり、愛情の感じられない家庭に育つなど)があまりないなら、これは気質的なこと関係しているかもしれません。その場合は自分のパターンを断ち切る努力が必要となってきます。
まず自分のパターンに気づきましょう。そして、そのパターンがどのような結果を自分にもたらしているか、考えてみましょう。その上でパターンを変えたいとしっかり自分の心に宣言し、その決意を植え付けます。こうすることによって、変えたい、という気持ちが育ってきます。

自分のそのパターンが出てくるたびに、気づき、その事柄から自分の気持ちを引き戻しましょう。深呼吸をして、自分の心をリセットして、他のこと(例えば趣味や運動など)に自分の心を向けます。それを根気よく繰り返していくことで、かなりパターンが変わってくるはずです。継続してやることが大変重要です。

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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