感情の法則3
ネガティブな感情は批判的にならずに、あたたかく見つめてあげるとおさまっていく
この「批判的にならない」ということが、とても大事です。
批判的になるということは、感情と戦うことです。
戦わなければ、徐々に静かになっていくのに、わざと挑発するようなものです。
例えばある子供が、「すごく悲しい」と親に訴えていたとします。
しかし親Aは「悲しいわけがない」と否定します。
そして、「こんなことで悲しんではいけない」と言い聞かせます。
子供はそれを聞いてほっとするでしょうか?
「自分は本当は悲しくなかったんだ」と納得し、悲しみが突然なくなるでしょうか?
反対にわかってくれるまで、いろいろな方法で悲しみをぶつけるでしょう。
または悲しみが親への怒りに変わったり、感情を抑圧するパターンができてしまうかもしれません。
もし親Bが「そうだね、悲しいね」と言ってくれたらどうでしょうか?
その時子供は悲しみを感じるかもしれないけれど、少しずつ元気になり、自然と遊びたくなったり、他の事に熱中したりするでしょう。
感情は常に変化しているのです。
感情という自然な流れをわざと止めようとしたり、否定したりすると、どんどん複雑になっていきます。
自分の感情を見つめる時、この「親B」になったように見つめてください。
その時、プレッシャーによってせき止められた流れは、再び自然な流れのパターンを見出し、安らかな感情に落ち着いてきます。
しかし、感情を手放そうとあせると、感情否定の方向に戻ってしまうこともあります。そのような時は、まず十分に感情を受け入れることが必要となります。
また、トラウマやショックなどであまりに感情が強すぎたり、長期間続いたりしていると、深く心身に刻まれ、なかなかうまく感情を開放できない時もあります。その場合はトラウマ解消のワークをしていくことが必要となります。
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