感情を感じて手放す

心・感情

感情を感じて、手放す

2016/06/04

感情を感じる、ということを怖く思うことがあります。それは、感情をコントロールできなくなるのではないかと感じたり、嫌な感情がいつまでも続くのではないかと感じるからでしょう。

しかし、実際に感情をしっかり感じてみると、次第に感情は薄れていきます。

このしっかりと感じてみる、ということは、イメージとしたら、ボールが投げられてきた時に、それを避けずに受け止めるという感じでしょうか。そして、受けとめてしまうと、「それほど恐れるものでもない」と思うかもしれません。

純粋に感じる、ということは、ただ体験するということです。良い、悪い、の判断をせず、ただ見つめ、感じてみる。

その場合、物語を作り出さないことが肝心です。物語とは、あの人が悪い、とか、怒りを感じたくない、なんでこんな目にあわなければいけないのだろう、私はいつも不幸だ、などと、感情を増長させたり、抑圧させるようなことを考えずに、ただ感じること。

すると、氷が水に溶けていくような、感情が「溶解」し、荒立った感情エネルギーが、もとのエネルギーの流れに戻っていくような、そんな体験をするかもしれません。

物語を作り出しているのは、思考であり、頭です。つまり余計なものを感情に加えているのです。そのために感情は手放しづらく、複雑なものになっていきます。また、純粋な感情はそれほど大きくなくても、物語をつくった後の感情は、ものすごく大きく思え、恐ろしくも思えます。

例えば、店の店員の態度が悪かった時の怒りの感情があったとします。そこですぐに、1分間感情を見つめ、手放すのと、「あの店員はなんて失礼なのだろう!」などと考え続け、いろいろなネガティブな思考を作り出し、1時間イライラして、機嫌が悪いので家族にあたったりした時の感情の大きさも、感情に使われるエネルギーにも大きな差があります。

感じるというよりも、その感情を客観的に見つめ続ける、といったほうが、感情への恐れは少ないかもしれません。この場合も、その感情の良い、悪いなどを考えません。ただ、ただ見つめる。愛の気持ちをもって見つめる、というのでもいいです。

感情を感じ、見つめ、感情が少なくなってきたと思ったら、吐く息で自分の中から完全に抜けていくように、イメージして、完全に手放してもいいでしょう。やってみると案外数分ですっきりするものです。

感情は押さえつけない、否定しない、批判しない、そして、最終的には手放す。

このように随時感情に対応していくと、心は軽くなり、体にも良い影響があります。心のブロックは、体の気/エネルギーの流れのブロックにもなります。したがって、体の機能も心の状態が大きく関係します。

感情をあせって流そうとすると、目を背けて抑圧してしまうこともあります。

つまり、感じない、見ないようにしてしまうわけで、そのことによって、流したと思っていた感情が、実は積もっていき、大きくなっていた、ということもあります。

一つ気をつけたいのは、感情に浸るのと、純粋に感じる、ということは違う、ということです。

浸っている時には、すでに頭でいろいろ考え、自分の物語を作り出しています。それが決して悪い、というわけではありません。ただ、浸れば浸るほど、感情を大きくすることもできてしまうのです。つまり、実際の感情よりももっと感情が大きくなってしまうのです。

すると、それに対処する時間もエネルギーももっと必要になってくるのです。

つまり、早く感情を手放せば手放すほど、自分が楽なのです。

長い間感情を抑圧した場合、感情に対する恐れも、感情自体も大きくなります。無理をせず、自分の深い精神問題や、大きなトラウマなどと関係のないことでやってみるといいでしょう。自分のペースで、手放す気持ちになった感情から手放せばいいのです。

「今は手放したくない」と思う感情があっても、自分にプレッシャーをかける必要はありません。その場合、まずその感情に「そこにいていいよ」という、受け入れのメッセージを与えてあげることから始めたらいいかもしれません。

今回ご紹介したやり方で感情を手放せなくても(例えば、どうしても「ただ感じる」ことができず、あれこれ考えてしまう、など。トラウマも感情を手放せない原因になります)セラピーでは感情を開放する、いろいろな方法があります。トラウマにはトラウマ解消の方法があります。ですから、一つの方法を試してうまくいかなくても、あまり深くこだわる必要も、がっかりする必要もありません。

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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