メンタルヘルス

敏感すぎる心を理解する―ナーバス・ブレイクダウン

2017/07/02

人の言動にものすごく敏感になり、「なぜ私はこんなに感じやすいのだろう」と疑問に思う時があります。涙がすぐに出てきたり、心が簡単に動揺してしまったり・・・。どうしてこのような状態になるのでしょうか。

心があまりにもいっぱいいっぱいになってしまっていると、小さなことが大きく見えてきます。心の許容範囲の限度に達してしまっていて、これ以上のことには対処できないとという状態です。

ストレスが溜まりに溜まっていて発散していない。言いたいことを閉じ込めたままにしている。対人関係や心の問題が大きくなっている。トラウマを解消せずにいる。これらことが原因になっている可能性があります。

このような状態を長引かせて対処しないと、ナーバス・ブレイクダウンnervous breakdownと呼ばれる状態になることがあります。

これはよい訳語がないのですが、説明しますと、心がストレスの対処能力を超えてしまったために、うつ、不安などの症状が大きく出てきて、日常生活に大きく支障をきたした状態を示しています。今まで普通に行ってきたことが苦痛に感じられ大きな努力を要するようになる、判断力がなくなる、物忘れがひどくなる、理解力が落ちるなどの症状が出てきます。自分でも理解できない行動をしてしまったり、突然大泣きしてしまったり、叫んでしまったりすることもあるかもしれません。

コップに水が半分入っているだけだと、まだ水は半分入ります。でも、ぎりぎりまで水がいっぱいになっていたら、ほんの少し水を垂らしただけでもこぼれてしまいますね。つまり、入れ物としてのコップの収容能力をこえてしまったということです。

コップが心で、水がストレス、そして、コップに水がぎりぎりまで入った状態をストレスの限界と考えてみましょう。すると、少しのことでも大きく心に影響するのがわかると思います。心理的ストレスに対処して心のバランスをとるという機能が、あまりのストレスの大きさに耐え切れず、崩れてしまうということです。

このブレイクダウンが起こる時は、あたかも急になったかのように感じるのですが、大きなトラウマ以外では、今までのストレスの積み重ねで起こることがほとんどです。

ですから、少し自分が敏感になっているな、心が弱く感じるな、と思えてきたら、なるべく早く解消していくとよいのです。セラピー/カウンセリングで心の問題に向き合うなど、早めに対処していけば、大きく心のバランスを崩さなくてすむのです。

多くの人が間違った理解をしています。弱いと思うと、スパルタ式に強くしようとしたり、なんでこんなに弱いのかと自分の心をさいなみます。これではさらに大きなストレスを心に与えてしまい、気分の落ち込みや不安感を増長してしまうでしょう。

そうではなく、このような過敏状態になったら、心をゆるめて、緊張を解き、感情を開放していかなければなりません。心を楽にして、癒していかなければなりません。心を休息させ、ほっとさせることが必要です。


参考記事:
腹式呼吸で気分を改善する
トラウマが心に与える影響
自分を裁かない
自分を信じる
心身の緊張感を解くのが大切な理由
緊張感を解き、心をリラックスさせる方法
心と感情を癒し、浄化する瞑想法
自分に帰る静かな時間を持つ

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mhatori

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  1. より:

    読ませていただきました。わかりやすく、よかったです。大切にするとよいことが、わかって、役に立ちました。

    • mhatori mhatori より:

      コメント、ありがとうございます。記事について疑問がありましたら、ぜひコメント欄で質問してください。返答いたします。

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プロフィール
羽鳥美香

羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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