気・体

気分をよくするハーブ

2015/07/30

ハーブの精神的効用

気分が落ち込んでいる、イライラしている、不安があるという時には、サポートが必要です。

サイコセラピー(心理療法)/カウンセリングは心のサポートであり、心理的面から解消していくもので、根本的な解決に大変役立ちますが、それと同時に体のサポートもあるとさらによい場合があります。

ハーブ(薬草)の中には、気分を落ち着けてくれたり、ストレス反応を軽減したり、落ち込んだ気持ちを緩和してくれたりするものがあります。それは、感情が落ち着かないという問題を身体面から働きかけてくれるからです。

例えば中枢神経の働きすぎを緩和するハーブで緊張を楽にするなど。

体の生理反応を激しく変えてしまう精神科の薬には大きな副作用を伴うものもあり、細心の注意が必要です。薬の作用により、突然自殺衝動などの大変危険な経験をしたと実際にクライアントから聞いたり(このような事例はアメリカで多く報告されています)、セラピーで解決する方が適している心理的な事柄を薬で解決しようとして、効果はそれほどでもないのに、副作用に苦しむというケースを私もかなりみています。そのため、緊急時、重篤時以外では、なるべく自然の方法で解消していくことをおすすめしています。

その点、ハーブの作用は一般に穏やかで、精神面だけのサポートというよりも、体の臓器の働きを高め、ストレスなどに適合しやすくしてくれるものなので、比較的安全に使うことができます。なにより人類は、身近にある植物を健康回復に利用してきた、長い歴史と知恵があることをぜひ思い出したいですね。

ここで紹介するのは、ごく一般的で、手に入れやすいと思われるもので、特に使い方が難しいものではありません。漢方は複雑で基本的に処方が必要ですが、西洋ハーブは単品で用いられることが多いので、気軽に試せるのが利点です。すべての人の状態・体質に向くわけではないので、試す場合は、自分の心身のハーブに対する反応をよく観察する必要があります。

気分をよくするハーブのいくつか

1. セントジョンズワート St. John’s Wort (Hypericum Perforatum–ラテン名)

うつ症状に使われることが非常に多いハーブで、アメリカでは大変ポピュラー。ドラッグストアでもサプリとして売られています。抗うつ作用を持つ成分があると考えられており、うつへの効果に関する研究も多い。アメリカを代表する優良医療機関の一つ、Mayo Clinicメイヨ・クリニックのウェブサイトでも、「軽度のうつには有効であるかもしれない」と紹介されています。

2. ゴトゥ・コーラGotu Kola (ツボクサ–和名, Brahmi–アーユルヴェーダ名, Centella Asiatica–ラテン名)

インドの伝統医学アーユルヴェーダで重要視されているハーブ。アジアに広く生息します。脳を活性化させる、血圧を下げる、副腎を強くする、など多くの薬効があり、長寿のハーブと呼ばれたり、サラダのように生で食べる習慣のある国もあります。情緒を安定させる、中枢神経をリラックスさせるなどの効果があり、インドでは大変スピリチュアルなハーブとされ、瞑想を向上させると考えられています。

私見では、ストレスからくるイライラ感、心配、怒りっぽくなる、などの気分を明るくするような感じです。長期にわたるストレスで副腎疲労気味となり、ネガティブな感情反応が定着してしまったなどの状態が、かなり短期間で楽になるケースを個人的には見ています。アメリカで古くからある「Happy Camper」という気分をよくするハーブ・フォーミュラに使われているハーブの一つで、体質に合えば、ちょっとハッピーにしてくれるハーブかもしれません。記憶力を高めるアーユルヴェーダのハーブ・フォーミュラ、睡眠用フォーミュラに加えられていることもあります。

3. トゥルシーTulsi (西洋名:Holy Basil)

アーユルヴェーダで神聖なハーブとされています。ストレスに適応するように作用するアダプトゲンというカテゴリーに入るハーブです。つまりリラックスが必要な状態の時は気分が楽になり、集中力が必要な時には心がクリアになるなど、その人の状態に適応するような反応をハーブが助けてくれます。ショックなことがあったり、ストレスで動揺した時などに、元の状態に近づける、ストレス反応が少しひいていくような感じがするハーブといえるかもしれません。

4. レモンバームLemon Balm (Melissa officinalis–ラテン名)

中枢神経が働きすぎて緊張・不安感が強くなっているのを緩和する働きがあります。人によって反応は違いますが、かなりリラックスして眠くなる人もいますので、はじめて試す場合は、車の運転が必要でない時にするとよいでしょう。個人的には、緊張感が強ければ強いほど、気分がゆるんだ時にその反動で眠くなるような気がします。

生のハーブはレモンのような香りが強く、夏に冷やして飲むととてもさっぱりしておいしいので、飲み物としても楽しめます。作用も乾燥させたハーブより強いです。丈夫なハーブなので簡単に栽培でき、放っておていも雑草のようにどんどん増える草です(写真参照)。

身体面への薬効も多く、心臓(動悸など)・胃腸に作用し、甲状腺亢進の症状にも使われます。西洋ハーブの古い文献に、レモンバームを長寿のハーブとするハーバリストの記述も見られます。

ハーブの使い方

お茶にして飲む場合、1カップにつき小さじ一杯のハーブを目安にティーポットに入れ、10分くらいおくとしっかり成分が出るようです。人によって効く量に差があることもあります。トゥルシやレモンバームはティーバッグの形でも売られています。

カプセルや抽出成分を固めた錠剤型は移動に便利なことと、普段あまりハーブティーを飲む習慣がなく、お茶にして飲むのが面倒という人には、手軽に使えてよいでしょう。

アルコールでハーブの成分を浸出させたチンキの形は、最もエッセンスが凝縮していると考えられます。上記のハーブでは、特にレモンバームがこの抽出方法に適しています。

注意事項

以上上記のハーブは気軽に試せるものではありますが、妊娠中や腎臓・肝臓などの病気他、既往症状がある場合、医師に相談するなどして、自己責任でお願いします。また、薬をのんでいる場合も注意が必要で、例えば抗うつ剤とセントジョーンズワートを一緒に使用することはできません。

漢方と同じで、西洋ハーブもそれぞれ合う体質があります。基本的に万人に効くハーブはないので、一般にもてはやされているハーブだからといって、誰にでも効果があるわけではありません。個々のハーブに関する私の感想は、参考程度に考えてください。

上記のハーブはほんの一例。他にも気分をリラックスさせるハーブはいろいろあります。もし自分の状態に合うハーブに出会えたら、頼りになる友達を見出したような気分になるかもしれませんよ!

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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