メンタルヘルス

真の自分になるためには 3ー境界線をクリアにし、ネガティブなパターンを克服する

2017/10/24

自分と他人の境界線が混沌としていると、「これが自分!」となかなか思えないことがあります。

そして、ネガティブに人から影響を受けやすくなります。

はっきりしない境界線は、育った環境による場合が多いです。親子関係での過干渉や言葉の暴力・肉体的な暴力などにより、健康的な境界線が確立できないと、他の人との距離もうまくとることが難しくなりがちです。

心の傷も境界線を曖昧にする

けがをして傷つくということは、外界とのバリアーが壊れるということです。そうすると、普段は皮膚に守られてていた体が、細菌に感染してしまう可能性がありますね。

心の傷も似たようなところがあります。傷があると、他の人のネガティブな言葉や言動が敏感に感じられます。心の自然なバリアーが壊れると、普通だったら大したことのないことが、直接突き刺さるように、傷口にふれるように感じたりします。

逆に、傷が癒えると敏感さも少なくなります。ですから、心を癒すことが、結果的によい境界線をつくることでもあるのです。

人との距離、パターンを観察する

境界線を引くというのは、基本的に距離を置く、ということですが、必ずしも相手と自分が疎遠になるという意味ではありません。

相手の感情やパターンに巻き込まれないということが、一番のポイントです。そしてそうしたパターンをよく見極め理解し、出てきたな、と思ったら、それに同調するのを避けるのです。

巻き込まれるから、ネガティブなパターンが続き、切れないのです。

巻き込まれるということは、ネガティブな感情的反応をしてしまうことです。そして、それがいらだちとストレスになり、時には自己嫌悪にもつながりかねません。

このようなことは誰にでも起きますから、いつもと同じような感情反応をしてしまっても、がっかりすることは全くありません。地道に、コンスタントにトライするといいです。境界線を引くのがうまくなってくると、自分がとても楽になっていきますから、やる価値は大きいです。

相手の言動に踊らされない

誰にでも言い方、行動のパターンがあります。親との関係でいえば、親の感情や期待感、行動パターンに合わせたり、補うような形で子供の性格が養われます。長年の事ですから、親との間にパターンがかなりしっかり定着しているわけです。それを変えるには、根気がいります。

境界線を引く、ということは、境界線の向こう側の出来事には、いちいち反応せずに、静かに眺める、ということでもあります。

国家間の関係でも、ある国が他の国を支配しようとしたり、干渉したりすることで争いは起こります。つまり、境界線が守られなくなってきてしまうのです。しかし、お互いのやり方を認め、国境を尊重すると、平和的な関係が築けます。

相手が笛を吹いたら、つい踊ってしまう・・・、というような自動的な自分の反応をよく観察してみましょう。トレーニングと思い、根気よく、自分の反応パターンを変えていきます。いつものメロディを聞いても、自分の衝動をコントロールして、「踊らない」(古い自動反応で行動しない)という方向へ持っていきます。

相手に感謝をしてみる

境界線を引こうとして、こちらの態度やかかわり方を変えると、相手がそれを察知して、さらに干渉しようとするような態度(多くの場合、親)を取ることがあります。

そんな時、相手に感謝することで、状況が改善することがあります。

感謝をするとは、相手の言いなりになるということではなく、自分のポリシーとして、よいもの、受けた恩恵ははっきり認め、うやむやにしない(境界線を混とんとしない)という態度です。これが相手の心をやわらげ、こちらの気持ち、やり方をわかってもらう土壌になることがあります。そうなると、こちらの言い分を通したり、自分のスペースを守るのが少しスムーズになるかもしれません。

国家間の関係を見ても、ただ批判だけをしていたら相手国の反感を煽り、かえってこちらの要求を聞かれなくなりますから、建設的ではありません。相手の反応を見ながら、良い点は認め、その上で言うべきことを主張するのが良い外交と言えるでしょう。他人との関係も似たようなものです。

ただ、感謝の気持ちは無理にするのではなく、自然に出てきた時に伝えるといいと思います。その場合、相手の反応には執着しない心構えがあるといいでしょう。感謝の言葉は贈り物です。贈り物は受け取った相手のものです。境界線の向こうでは、相手もその人自身でいていいし、相手の感情はその人の責任です。

この方法がいつもうまくいくとは限らないし、感謝ということを考えられない時も、もちろんあります。セラピーでは一人一人の状況に応じたアドバイスをしますので、これは単なる一例です。プレッシャーは必要ありません。


参考記事:
真の自分になるためには 1
真の自分になるためには 2ー心の断捨離
気分改善のためのアドバイス
健康的で柔軟な自-他の境界線を持つ 1
心身の緊張感を解くのが大切な理由
腹式呼吸で気分を改善する
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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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