メンタルヘルス

自分の心と体は自分のもの–バウンダリーを守る

2018/09/23

バウンダリーが傷つけられる時

「自分の心と体は自分のもの」と言葉にしてみると、とても当たり前な感じがします。しかし、実はいつの間にかこの感覚が薄れてしまうことがあるのです。

どのような時に薄れてしまうのでしょうか?

普通は自分の領域という線引きがあることによって、自分が守られている、という安心感があります。しかし、自分のバウンダリー(境界線)を頻繁に侵されてしまうと、この感覚が薄れてしまいます。

このバウンダリーがあいまいになってしまうと、とても無防備に、不安に感じます。自分の身がさらされている、いつ侵入されるかわからない、という感覚があるからです。すると、いつも緊張感を抱え、心の底で何かにおびえているようになるかもしれません。

最近よくパワハラ、セクハラのニュースを見聞きしますね。このようなハラスメントもバウンダリーを侵す行為です。許可していないのに、相手が勝手に自分の領域に入り込んでしたいようにしているのです。心身の虐待、性的虐待なども、バウンダリーを傷つけてしまいます。

健康的で柔軟な自-他の境界線を持つ 1

傷ついたバウンダリーの影響

バウンダリーが壊れると、心が傷つくだけでなく、大きな混乱をもたらします。「私が悪いのだろうか」「このようにされるのは当たり前なのだろう。耐えなくてはいけない」「私に価値はないのだろう」などの考えがよぎります。

自分に起こっていることを理解しないと心は落ち着きません。バウンダリーが侵される行為を理解するのに、自分の正常な感覚・常識との葛藤避けるため、また自分の怒りを感じるのが怖いので(犠牲者は弱い立場にあるので、怒りの表現が許可されてないように感じます)、多くの場合、それを当たり前のこととして受け止める方向へ心が動きがちです。

しかし、当たり前ではないこと–つまり自分の身を守る権利が侵されたこと–を当たり前と処理するために、いろいろな問題が起きてしまいます。

つまり他人の侵入を無意識に正当化するため、自分を価値のないもので、そのような行為を甘んじて受けなくてはいけない、と受け取るのです。これは自己評価の低さ、劣等感、自信のなさにつながり、常識的な自己防衛が鈍くなってしまいます。

普通だったら、「あ、これはおかしい。逃げよう」という場面でも、本能的反応が鈍くなると、自分を平気で危険にさらしてしまったり、一線を引かなくてはいけないところであいまいにしてしまい、傷つけられるような状態を甘受してしまったりします。

また、同じようなよくない状況に陥るパターンを作ってしまうこともあります。このようなことが続くと全体的にネガティブな世界観になりがちです。

心のオペレーションシステム–自分が見ている独自の世界

自分を守るために

トラウマでバウンダリーが弱くなった人は、まず自分のバウンダリーの弱さを認識する必要があります。通常、トラウマ解消のワークをするのですが、それと同時にバウンダリーの強化をしていかなくてはいけません。

自分のバウンダリーで弱いところはどこですか?男女関係ですか?それとも職場や家族の関係ですか?バウンダリーが危うくなるパターンを意識することが、予防とパターン改善につながります。

過去記事にご紹介したような、自分の安心感を培うようなイメージ法も有効です。

不安な状況から自分を守るイメージ法

自分の心を頻繁にチェックし、自分の心と体は自分で守るもの、ということを思い出しましょう。例えば、明らかに傷つけられているのに、自分が悪いかのように感じた時や疑わずに甘受してしまいそうな時。自分を守るのは、生き物なら当たり前の行為です。

また、自分が取り込んでしまった他人のネガティブなコメントを知らず知らずのうちに心に侵入をまかせてしまうと、心の中で何度も繰り返して自分をさいなむことになります。このような取り込んでしまった言葉からも自分を守りましょう。

真の自分になるためには 3ー境界線をクリアにし、ネガティブなパターンを克服する

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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