メンタルヘルス

親からの影響/受け継いだパターン

2017/07/16

セラピーでもっとも重要なワークの一つが親との問題です。もう少し具体的には、親との関係による心の条件づけを解いていくことです。

セラピーの対象となる心の症状の多くは、今までどのように親の存在が私たちの心に影響したかということに関連しています。

これは、親が悪いとか、親を責めるという意味ではありません。

どのような親でも、例え完璧な親がいたとしても、子供になんらかの条件づけや課題をもたらします。

もし親がものすごくすぐれた人だったら、子供は劣等感やプレッシャーに苦しむこともあるかもしれません。親の保護が強いと、子供が自由に試み、失敗から学び、強くなるという経験に欠けていたり、自立心が培われなかったり、消極的な傾向になることもあります。

また、親からよくない扱いを受ければそれがトラウマとなり、厭世観、不安、うつが強くなったり、自信を持てないかもしれません。

つまり、子供の性格の一部分は、親の性格に適応しようとしながら発達していくのです。

夫婦としての両親の関係も子供に強い影響を及ぼします。知らず知らずのうちに、親がしていたような夫婦関係のパターンになることもあります。また、親が異性に抱く感情、「男はみな○○である」「女は○○であるべき」というようなことも、深層意識に刻まれ、私たちの行動、思考、感情をコントロールします。

親の感情反応のパターンを子供が受け継ぐことも多いです。気が短い、すぐに落ち込みやすいなどのパターンは、すべてが遺伝とは限らず、環境によるものであるかもしれません。皆がイライラしていると、家庭内に限らず、自分もつい怒りをあらわにしやすくなるように、まわりからの悪い影響が癖となって染みついてしまう場合もあります。親との関係は私たちの最初の関係ですから、同じパターンが様々な対人関係において、現れてくるものなのです。

自分のパターンと親との関係に気づくということは、これから変えていくことができる、ということです。そして、パターンを変えていくことは、大変有意義なことです。

セラピーで親との問題に向き合い、傷ついた部分を癒し、そこから作られたネガティブなパターンを見ていくと、だんだんと現在の自分にとって不要なパターンであるという実感が沸いてきます。過去に培われなかった心の部分も、これから十分に強くしていくことができるのです。時にはパターンを変えるためのちょっとした訓練をする必要があるかもしれません。

しかし、このような努力の成果は大きく、人生の宝といってよいものです。パターンが自分をコントロールしていた状態から解放されるのは、気持ちのよいものです。本当の自分になっていく感覚が出てきて、自分がユニークな存在として感じられるようになってきます。その過程で、親から受け継いだ良いものや親の気持ちにも気づくようにもなってくるでしょう。

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プロフィール
羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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