感情を表現することで癒される

心・感情

感情がたまりにたまって苦しいけれど、身近に話す人がいない、という時におすすめなのが、自分の気持ちを書き表すことです。

また、自分がわからない、何をどうしていいか手がかりがつかめない、という時もあります。そのような時も思いつくままに書いてみることで方向性が見えてくることもあります。

やり方
1. ノートでも、一枚の紙でもいいですから、用意してください。
2. なんでも思いついたことをどんどん書いてみましょう。気持ちを表現してみましょう。
3. レポートなどのように誰かに提出するわけではないので、うまく書こうとか、こんなことを言ってはいけない、と思う必要はありません。自由に表現しましょう。
4. 表現しつくすと、少し気分がすっきりしてきます。
5. 終わった後は、他の人に見られないような状態でとっておいてもいいですし、処分してもいいです。

あまりに感情を表現せずに大丈夫と思って溜め込んでしまうと、感情を抑圧してしまいます。抑圧とは押し殺しているだけで、その感情がなくなるということではありません。

このような状態で長くいると、ある日突然大きな怒りの反応が出たり、体に不調が出たりすることがあります。また落ち込んだり、うつっぽくなったりするかもしれません。理由もなく不安になったり、感情が不安定になったりすることもあります。特別なトラウマなどがなくても、小さなストレスや不満感、感情がたまりにたまって漠然とした苦しみにつながる可能性があります。

感情を書き表すことは、誰でも簡単にできて、効果が高いので、ストレスが多いときなどは習慣にするとよいでしょう。自分の気持ちに気づいて表現したり、客観的に見つめることが、心のバランスを保つ助けになります。

心理療法/カウンセリングでも、感情の表現は癒しの大きなステップです。自分の気持ちに気づき始めると、今までのつらさが以前よりはっきりと見えてきます。一時的に感情が強くなったり、泣きたくなるなどのことがありますが、これは癒しの過程の一つです。押し込められていた感情に気づくことが、実は感情を手放す第一歩になります(認識していない感情は無意識の領域に入ってしまい、手放せません)。感情がほぐれてくると、少しずつ自分の方向性が見え、物事がクリアになってきます。時間はかかるかもしれませんが、癒しのプロセスと自分の心の導きを信じると、必ず先が見えてきます。

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