腹式呼吸で気分を改善する
腹式呼吸で気分を改善する
呼吸をちゃんとしてますか?
している、とみなさん思うでしょう。もちろん呼吸をしなかったら生きられませんから、しているにはちがいありません。しかし、呼吸の質が問題なのです。どのような呼吸をするかによって、気分はかなり違うのです。
なぜ呼吸が大切?
もし今気分が落ち込んでいたら、どのような呼吸をしているか観察してみてください。どこで呼吸してしますか?肩で呼吸をしていませんか?浅い呼吸ですか、深い呼吸ですか?本当に深い、気持ちのよい呼吸を知らない人は、結構多いのです。
不安だったり、暗い気持ちだったり、緊張していたりする時、呼吸は浅く、短いです。
反対に深い、ゆっくりとした呼吸をするとどうなるでしょうか。気持ちが落ち着き、楽になってきます。いろんな考えや心配事が止まらない時には、思考がゆっくりになってきます。
腹式呼吸がなかなかうまくいかない・・・
どうしても短く浅い呼吸しか出来なくても大丈夫。必ずよい呼吸ができるようになってきます。努力と時間が少し必要です。
深く息を吸えないということは、多くの場合、横隔膜や腹部が固くなっているからです。心配・緊張感が続いたり、落ち込んでいたりすると、がちがちにかたまってしまい、息を吸おうとしても横隔膜がよく動かないので、腹式呼吸ができず、呼吸量が制限されてしまうのです。
深く安定した呼吸が出来るようになると、心がクリアになってきます。深呼吸は気=エネルギーを体に取り入れることでもありますから、少しずつ気力も回復してきます。
腹式呼吸のやり方
腹式呼吸は、まず横になった状態ではじめるのが一番簡単です。仰向けだと、自然にお腹から呼吸しやすいからです。背中や腰が痛い場合は、ひざをたててもよいです。
息を吸った時にお腹が風船のようにふくらみ、息を吐く時にはお腹はへこみます。
最初は風船のようにいかないかもしれません。お腹が固くなっているからです。この場合、お腹をマッサージして柔らかくすることも有効です。
お腹に手を当てて、まずは息をきちんと吐きましょう。息が吐ききれていないと、なかなか深い呼吸ができません。息を吸う時は一度にたくさん吸わず、少しずつゆっくり吸いましょう。
まずは5分間くらいできたらいいですね。朝起きた時、夜寝る前にやると大変気持ちいいですよ。一回気持ちよさを体験したら、それをよく心に刻み、おぼえておいてください。気分が落ち込んでいる時には、気分は改善できるもの、ということを忘れがちです。寝た状態でできるようになったら、座った姿勢でやってみましょう。
腹式呼吸を気分改善に役立てる
自然に腹式呼吸ができるようになったら、呼吸に注意を向ける時間を決めて、少しでもいいですから継続しましょう。思いついた時にいつでも腹式呼吸をしてみましょう。そして不安になった時、怒りなどの感情でいっぱいになった時、よい呼吸に戻りましょう。そうすれば、気持ちは必ずやわらぎます。これを続けることで、気分が徐々に改善されてきます。
継続しないと効果は半減してしまいます。というのは、すぐに以前の呼吸パターンに戻ってしまうからです。逆に継続すれば、心身ともに大きなメリットがあります。呼吸法というものは奥が深いですから、長くやればやるほど新たな発見があります。腹式呼吸は心身の健康増進の宝です。
呼吸法は胃腸に不調がある時には注意が必要です。また、絶対に無理をせず、「自然」を心がけてください。