セラピーで使われる技法・テクニック

セラピーで使われる技法・テクニック

セラピーの理論・技法は数多くあります。 通常、セラピストは修士課程でのトレーニングで、多くの理論・療法を学び、その中でもっとも効果のあると思われるいくつかの療法を自分の中で消化し、独自のアプローチを確立していきます。それぞれの療法に長所・短所があるため、一つの療法だけに頼っていると、クライアントの様々な状況に効果的に対応しきれないからです。

人間の行動や思考の裏にあるのは、誰の人生にも存在するトラウマや、過去の経験から生まれたネガティブな考え方・固定観念です。行動・思考を変えようと思って努力をしているのに、変えるのが難しいのは、そのもととなっている心理的要因を理解し、解消していないからです。元となる要因がなくなれば、それに付随するパターンも多くの場合消えていきます。

アンブロックエナジーでは、それぞれの療法の特徴を踏まえ、クライアントの症状にあった方法、役立つ心のツールを用います。

「サイコセラピーはアート(技)である」といわれます。その瞬間にあった効果的な方法を提示していくのは、セラピストの経験と心の働きの理解による技量によりますので、ただマニュアル通りにやるものではありません。これは身体のセラピー/療法といわれるものにも共通するのではないかと思います。

心の反応パターンの多くは、トラウマ、過去の経験への反応として深層意識で形成され、それが行動・感情として現れます。それにもかかわらず、表層意識に関連した部分(行動・思考)だけを一生懸命変えようと頑張っても、努力の割には効果がよくみえず、かえってストレスがつのる場合があります。つまり頑張る場所が違っているのです。セラピーではその心理の深い部分でのネガティブな連鎖反応を見て、それを解いていく、癒していくことで、効果を出していくのです。

心と体のつながり重視の効果的なホリスティック・アプローチ

ホリスティック、つまり心と体の相関関係を重視し、「病気」「病人」という観点から見るのではなく、多くのすばらしい可能性を持った一人の人として総合的に見ること、そして温かく扱うということがセラピーでとても重要と感じます。 ただカウンセリングで話したり、頭で考えて行動・感情を変えようとしても、心の症状やネガティブな反応に変化があまりなかったり、努力の割には効果がはっきりしないことがあります。これは私自身の臨床経験でも感じたことです。 現在行っている技法により、苦しい感情や精神症状を解消する効果は高くなり、セラピーに費やされる時間も短縮できるようになりました。また、話す時に感じる感情をすぐに楽にしていくことができるようになりました。ただ技法だけに頼ることなく、しっかりと話をお聞きし、理解した上で、心理的見方からのアドバイスも同時に行っていきます。

トラウマ・パニック症状・不安・うつなどで悩んでいる場合、
  1. 感情パターンをコントロールしている深層意識の象徴として現れた心象・イメージを利用する技法
  2. 感情問題は生理的な反応を伴うので、体と心のつながりを重視した方法

がよい効果を生み出します。

EFT(イモーショナル・フリーダム・テクニック)

感情を乱す考えを一つのセンテンスにして、顔や体のつぼを叩き、症状を軽減していくのがEFTです。特にトラウマの解消に高い効果があり、怒り、悲しみ、恐怖感などつらい感情・心の苦しみすべてに大変有効です。話すだけのセラピーで効果がなかった問題が短期間で解消されるのも珍しくありません。

詳しく

イメージ療法・イメージワーク

視覚的な心象であるイメージは、心に直接的で強い働きがあります。このイメージを使い、トラウマ・パニック・不安・うつなどの症状を改善していきます。即効性のあることが多く、気分が早く楽になりやすいのが特徴です。

詳しく