体を生き生きとさせる食事

気・体

気分をよくしたい、ストレスを軽減したい、緊張感をなくしたい、という時には、食事に気をつける必要があります。

私たちの体は栄養をとることによって成り立っています。よい栄養をとればとるほど心にもよい影響があります。

まず自分の食べるパターンを観察してみてください。甘いものやスナックをむさぼるように食べてしまうことがありますか?ストレスのある時に、食べ過ぎたりしていますか?

このような時には、体は実は栄養のあるものを欲しているのです。しかし、量をいっぱい食べても、消化に負担がかかるだけで完全に消化できなかったり、栄養がないスナックなどでは癒されません。ストレスや心の悩みがあるほど食生活は乱れがちになりますから、心の問題を軽減していく必要があります。

反対に食欲がなく、食べられない、ということがあるかもしれません。これもストレスや心理的な問題に関係している可能性があります。

少しずつ健康的な食事に変えていきましょう。急激な変化はかえってストレスになったり、リバウンドになったりしますから、この「少しずつ」というのが大切です。そして最初から完全を目指さないこと。よくないものが少しでも減ったら自分をほめ、喜びましょう。この喜びがモチベーションとなって、「もう少しやってみよう」という方向に気持ちが動きます。

反対に「これしかできない」と思えば、ネガティブになってしまい、自己否定、自己嫌悪につながり、結局やめてしまいます。

それと同時に健康的な食べ物を導入していきましょう。まずおいしく食べられそうな好きになれそうなものから始めるとよいと思います。やりやすい、はじめやすいものから導入していくと、「おいしかった。もっと食べたい」という気になります。そして食べた後、満足感を得るとさらにやる気になります。

1. 野菜を多く取る。できたら生野菜もとる。
野菜、特に生野菜には酵素がたくさん含まれています。酵素のおかげできちんと消化ができるわけですから、少なくなると消化がとどこおります。消化が完全にできるかによって、気分も体調も違ってきます。生野菜で胃がもたれるという人は注意しながら食べましょう。反対に生野菜を食べると胃もたれの回復につながるという人もいます。特にキャベツは胃によいとされています。リンゴ酢とオリーブオイルに好きな調味料を加え少しおいておくと食べやすくなり、私個人的には胃を元気にしてくれる食べ物です。

2. 自分がよく消化できるものを知る
食物はみなそれぞれ違った栄養、エネルギーのタイプをもっています。一般的によいとされているからといって、すべての人によいとは限りません。特に消化がうまくできないものには気をつける必要があります。無理して体に放り込むのではなく、消化ができ、栄養のあるものを消化しやすい形にして食べましょう。

3. 添加物をさける
毒素になるようなものをなるべく避けましょう。日本では普通に使われている化学調味料(アミノ酸等などとも書かれています)は、アメリカではアレルギーを起こし、健康を害する可能性のある添加物と現在認識されています。また、マーガリンなどのトランス脂肪酸も悪玉コレステロールを増加させるとされていますので、注意が必要です。一度このようなものを避ける習慣をつけると、たまに食べた時にはっきりネガティブな影響がわかるようになってきます。

4. 自然のサイクルを知る
インド医学では人の消化力が強いのは午前10時から午後2時とされています。中国医学などでもやはり同じような時間帯がもっとも消化に適しているといわれています。つまり、この時間帯に食べると消化が最もしやすいということです。日本では朝食をしっかり、という認識が大変強いですが、欧米などは朝食の量は少ないですし、東洋医学の専門家は昼食を一番大きな食事とし、朝・夕は少なめが理想という見方が強いです。朝なかなか食べられない、という人は多くいます。それは消化する準備がまだできていないからです。無理して消化できないものを食べようとしても身になりません。このようなことから、甲田療法などの「朝食抜き」が効果があることがあります。そこまでしなくても、自然の消化リズムに即した食べ方をすると、心身によい影響があります。

5. 心地よい環境で食べる
楽しく食べることはよい消化につながります。テレビを見ながら食べるなら、暗いニュースを見るよりも、気持ちよく見れるものの方が適しています。心がリラックスすれば、胃腸もリラックスします。反対に心が緊張すればその反応はすぐに胃に響いてきます。そのくらい敏感なのです。私たちはいろいろなものに影響されていますが、多くの場合気づいていません。

このような食事の効果はすぐには見えないかもしれませんが、長期のメリットは大変大きいです。私たちの体は食べ物でつくられているようなものですから、気をつけていきたいですね。

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