感情を恐れずに見つめる 1

心・感情


感情の法則1
ネガティブな感情を避けようとすればするほど、自分がコントロールされる

自分のネガティブな感情を恐れていませんか?
意識していないかもしれないし、考えてもみたことはないかもしれませんが、多くの人が自分の感情を恐れています。

また、「怒りは感じられるけど、悲しみは感じたくない」など、人によって受け入れられる感情と受け入れられない感情もあったりします。

ここでいうネガティブな感情とは、怒り、悲しみ、失望感、恐怖感、あせり、いらだち、苦しみ、嫉妬、羨望、痛み、ショックなどの心の状態です。

感情はいったいどのような性質を持っているものなのでしょうか?
感情は見なければ、なくなっていくのでしょうか?

実際にはその反対なのです。

気持ちは押し殺せば押し殺すほどつらくなります。
感じないようにとすればするほど、プレッシャーは大きくなります。
まるで風船がどんどん膨らむように大きくなっていきます。

一度感情に目を向けたら、コントロールが効かなくなるのではないか。

そのように感じ、ためこんでしまいます。

ためこめばためこむほど心は混沌としてきて、こんがらかった毛糸玉のように、いろいろな感情、思考が絡み合って、不可解に思えてきます。

そうして自分の心が不可解に見えれば見えるほど、見たくない、知りたくない、という避ける気持ちが強まっていきます。

このようにわからないまま放置しておくと、突然感情が爆発したり、自分でも理解できない行動に走ったり、不安や恐れ、落ち込みがひどくなっていったりしてしまうことがあります。
お酒に頼ったり、思考が混乱するかもしれません。

うつになるとさらに自分の気持ちがわからなくなったような状態になります。

感情にのまれ、コントロールされている状態です。
避けることがかえってコントロールされることにつながっているのです。

でもこのようになったからといって、自分を責めたり、心配する必要は全くありません。
セラピー/心理療法などの心のワークをすると、少しずつ気持ちも落ち着き、バランスを取り戻していきます。

感情や心の働きは、知らないから怖く感じるのであって、反対に知れば楽になっていくのです。

自分の感情に気づいたら、どう対処したらいいのか。
次回は具体的な方法についてお話ししましょう。

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