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母性・救いの象徴としての多羅(ターラー)菩薩とマントラ

2017/05/14

頼りたいと思う最初の存在として「母」があります。

私たちの心には、悩みを聞いてくれる母、導いてくれる母、無条件に愛してくれる母など、「母」に対する期待や希望が心のどこかにあるものです。しかし、現実の母はいつも頼れるとは限りません。

母性の象徴的存在として多羅(ターラー)菩薩がいます。

日本ではあまり知られていませんが、チベット他の仏教国で大きな信仰を集めている菩薩です。

それはなぜかというと、多くの人が「こうあってほしい」と思う母のようにこたえてくれると信じられているからです。

ターラーは様々な色で描かれますが、基本は緑です。緑は風・早さを象徴しています。つまり早く行動してくれる、という意味合いがあります。

実際に私も二人の高僧から、「車ががけから落ちそうになったのにぎりぎりで止まった。ターラーが助けてくれた」「事故で車が横転したが、その時ターラーの名を念じたら、誰もけがをしなかった」などという話を聞いたことがあります(チベットの道はかなり危なそうですね)。

文化大革命時には、多くのチベット人が捉えられ、強制収容所に入れられました。ターラーへの祈りで、少しずつ良い状況が重なり、ついに脱走することがてきたという人もいるようです。

このようにターラーは危険から救い、導いてくれる菩薩として親しまれています。特に人が恐れを感じる状況で救いの手を差し伸べてくれる存在のようです。

サンスクリット語のマントラ(真言)は:
OM TARE TUTTARE TURE SVAHA (またはチベットなまりでSOHA)
オム・タレ・トゥタレ・トゥレ・スヴァハ(またはソハ)

ビデオは有名な尼僧シンガーが美しいメロディで歌ったマントラです。ご参考までに。ただマントラは特に歌う必要はなく、お経のように唱えればよいです。

マントラがあると、祈る時に集中しやすくなります。それだけではなく、マントラ自体が気持ちを楽にしたり、心のバランスを整えたりする効果があります。

ターラーは、「恐れから人を守る」という特徴があるので、彼女のマントラで心配や恐怖心がやわらぐことがあるかもしれません。

現代社会は不安の種がつきません。ターラー菩薩に限らず、祈りは一般に、感情の苦しみから私たちを解き放してくれます。

神仏に祈るというと、他力本願で自分の外のものに頼っているかのようです。しかし、本当に無心で祈った時、人は小さな、制約の多い自我を手放します。そして、自分の内面の深い部分にある、神仏により近い部分につながります。そうすることで、最終的には、真の自分に頼ることになるではないかと私は思います。


参考記事:
観音菩薩のマントラ
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腹式呼吸で気分を改善する
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羽鳥美香
羽鳥美香
カウンセリング心理学修士号、アメリカ、カリフォルニア州のサイコセラピスト(心理療法士)免許(MFT)を持つ。オンライン(スカイプ・メール)/電話をメインとしたセラピー、コンサルテーションを行っている。
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