セラピスト

サイコセラピスト、羽鳥美香のご紹介

カリフォルニア州公認サイコセラピスト。現在日本在住。
メンタルヘルス症状改善、家族・人間関係・パートナー関係の問題、カップルセラピー、そして、性格や感情・行動のネガティブなパターンを解消する自己成長を目的としたセラピーなど、幅広く豊富な臨床経験をもとに、問題へ多角的にアプローチします。欧米に約20年の在住経験があり、英語でのセラピーも行っております。

セラピー理念

ホリスティックな見方 (心と体、環境とのつながりなど、症状だけに集中しない全体的なものの見方) と、エネルギー心理学 (EFT イモーショナル・フリーダム・テクニック)・イメージ療法を取りいれた方法が効果的なので、使用することが多いですが、クライアントのニーズに応じたセラピーが第一目標です。クライアントも状況もすべてユニークなものですから、ケースに合わせて一番あった方法でご指導いたします。

セラピストはいろいろな理論を学びます。しかし、人間は理論より大きいのです。人を理論に押し込めるのではなく、その人に最も合う癒しの方法を見つけることが大切であると私は考えます。 私自身、サイコセラピストとしての土台が臨床心理の教育と経験であり、しっかりした基礎を持ち、心をあらゆる角度から見ることのできるセラピストでありたいと願っていますが、原点は、治癒者/感情を癒すヒーラーであり、人を病名・症状・パターンで分類し、レッテルを貼ることではありません。

病理学的見方に凝り固まってしまうと、心の無限の可能性と自然治癒力を忘れ、心が委縮してしまい、かえって回復の障害となってしまいます。 間違っていけないのは、心の症状や私たちを苦しめているパターンを把握することは、セラピーのフォーカスを見失わない、という意味で大事なことです。しかし、自分を「〇〇病」である、と重く、暗く考え続け、さらにストレスやプレッシャーで症状を悪化させて苦しむ必要はないのです。

セラピーでうまくアプローチすると、人間の心は良い方向に変化することが可能なのです。ですから、どれだけ現在の症状に圧倒されても、諦めてはいけません。 クライアントをよりよく理解し、長所を引き出し、力づけることが癒しの基本と私は考えています。心が少し温かくゆるめば、次第に行く道も見えてくるし、ネガティブな思考・行動も自然と減っていきます。 人はみな苦しい時があります。もちろんセラピストも例外ではなく、私自身の生きていく上での苦しみ、悩みの経験を、皆様の役に立つ形でセラピーに取り入れ、提供させていただいています。心がつらい時に、どのような方法で乗り越え、そこから学び、成長の糧とし、よりよい人生を創っていくことができるか。そのようなお手伝いが出来ることが私にとって何よりの喜びです。

セラピストとしての経験

アメリカ、カリフォルニア州、ジョン・F・ケネディ大学・大学院トランスパーソナル/ホリスティック心理学科で3年間のサイコセラピスト養成コースにて学び、カウンセリング心理学で修士号を2000年に取得。

修士課程ではDSM (日本でも診断基準となっている「精神障害の診断と統計の手引き」) に基づいた精神障害の診断方法 (カリフォルニアでは免許を持ったサイコセラピストも病名診断する) などの他、個人のセラピー、家族・カップルセラピー、子供のセラピー、グループセラピーの理論と実践方法を学ぶ。

専門のトランスパーソナル心理学は人間のスピリチュアルな成長ということも視野においた、病理学的見方と異なる「こころ」のとらえ方をしている。この間主に習得した療法はユング心理学のドリームワーク、ゲシュタルト・セラピー、来談者中心療法、箱庭療法、アート・セラピー、インナーチャイルド・セラピー、行動認知療法、催眠療法など。

3年目は訓練生として、大学の併設のカウンセリングセンターで働く。 犯罪の犠牲者を多く扱うクリニックや、地域のカウンセリングセンターでスーパーバイザーの指導のもと、州規定の3000時間のインターンを終了。

2005年サイコセラピスト (心理療法士、カリフォルニアでは修士レベルのサイコセラピストはMarriage and Family Therapistという名称) の免許を取得。行動科学学会 Board of Behavioral Sciences 登録番号: MFC41707。

現在まで扱ったケース:トラウマ、PTSD、うつ、パニック、不安障害、恐怖症、双極性障害、人間/家族関係、カップルの問題、性格的な悩み、海外での文化の違いによる悩みなど多岐にわたる。

セラピスト以前の経歴

1967年生まれ。
学習院大学仏文科卒業。
在学中に日本交通公社のガイドブック「ヨーロッパ自由自在」初版でヨーロッパを旅行し、情報収集・レビューを担当。また、トルコからイスラエル、北アフリカを旅行した経験を活かし、ダイヤモンド社「地球の歩き方 トルコ編」の編集・リライト・記事執筆をアシスタントとして担当。

卒業後、レコード会社ポリドールに就職 (宣伝・販売促進) 。
退職後、パリ第4大学ソルボンヌ文学部へ学士入学。ジャック・デリダなどフランス現代哲学も現地で学ぶ。フランス在住時にダイヤモンド社「地球の暮らし方 フランス編」初版の執筆者の一人として、本の約3分の1を担当する。

セラピーに取り入れている経験

アトピー性皮膚炎のステロイド離脱でアトピーが広がり、その後スクーターで車に追突され、腰を強打し痛みが取れないまま渡米。大学院在学中、慢性疲労症候群になり、ほとんど毎日ずっと寝ていたいような疲れと鈍痛で、生活に大きな支障をきたすようになった。それを克服するため、カリフォルニア州バークレー市の禅寺六祖寺に住み込みで韓国道教の「仙道」 (呼吸法とヨガに似たポーズを組み合わせた体の経絡=エネルギーの道筋を開く行法で健康増進を目的としたもの) を行う。道教に基づいた中国医学での漢方処方、食事療法も行っていたので、食と健康のつながりを学ぶ。教えていた方が禅師で、もともと瞑想に興味を持っていたので、禅も2年間学ぶ。

その後、チベット仏教の瞑想方法と気功を学び、気の流れと心・意識のつながりについて深く興味を持つようになる。自身の体の不調のため、様々な療法、食事方法、断食などを試し、どのように心身に影響を与えるか、洞察を深める。気の流れ、呼吸法、心象イメージを変えることの精神的効果を認識するようになる。これらの経験を随時セラピーに取り入れている。例えば、不安を楽にするための呼吸法や怒りを鎮めるヨガのポーズを提案するなど。